甘藍は重い秋でも真青だよ

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甘藍は重い秋でも真青だよ



甘藍は重い秋でも真青だよ

この星を汚して去るという役を貰ったけれど無言劇かは

八百屋には問わず黙って秋茄子

比ぶればケンタウロスの罪軽し福島第一原発よりも

秋小寒野菜と嘘を買いました



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新走りこころの洞にとくっと鳴く

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新走りこころの洞にとくっと鳴く



新走りこころの洞にとくっと鳴く

半球の朝星夜星詰め込んで封を開ければ光る零れる

青瓶の記録映画の新走り

お喋りな液体に棲むこの国の青田稲田の精たちの笛

田園が泣けといってる今年酒



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コスモスを

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コスモスを



let’s give
the permission for the wind to
poke the cosmoses

コスモスを
掻き混ぜる
風に許しを


ready! put a wire
in a stem of cosmos
and shake in a wind

コスモスや
ワイヤーを入れ
風に揺れ


the autumn wind
can't filch the chapeau
in a pinky shop

秋の風
シャッポ―ひとつ
落とせない



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孤児の装い赫き草紅葉

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孤児の装い赫き草紅葉



孤児の装い赫き草紅葉

夢を見て廃墟を訪ね来るひとよ人差し指と骨とスプーン

天国は無い草紅葉ここでいい

未来から考古学者が手に取って溜息を吐く私の鎖骨

色づく草に投げ捨てよ街ひとつ



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歩いても蜻蛉も来ない肩である

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歩いても蜻蛉も来ない肩である



歩いても蜻蛉も来ない肩である

肩は壊れているか解らないのに

彼岸花を正視すれば青鬼


鬼が水買いか或は戦かと聞くので

ずるっと引きずっている皮袋

水袋は吾飢えるのが宿命


逢瀬川源流を知らず求めず

井戸の無い家に生れ下戸の父

下り月こつこつと街を掘り初め


この廃墟には徳利も無いと嘆きつ

醒めて山頭火に水上げ申す

水、ポンペイならば一瞬の灰



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少年も林檎も被爆逃れ得ず

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少年も林檎も被爆逃れ得ず



少年も林檎も被爆逃れ得ず

スーパーで他県の林檎手に取れば盗人の如籠に入れたり

林檎には記憶がなくて311

旅先の余市の林檎懐かしともう言わないで汚れ街に住む

蜜貯まる林檎この子の甲状腺



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グロリアは

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グロリアは



グロリアは

唄うのですか

月鈴子



クレド唱う

子の頤に

上り月



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うそ寒と言う代わりポトフ煮ました

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うそ寒と言う代わりポトフ煮ました



うそ寒と言う代わりポトフ煮ました

ラムネの湯によく肥えたひとふたりいて不妊治療の語らい止まぬ

貝殻が光れば光うすら寒

ノスタルジーおかまと名乗りとてもよく喋ってくれるおんないる夜

薄寒や沈黙してはいられない



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青い青い松ふぐりでありました

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青い青い松ふぐりでありました



青い青い松ふぐりでありました

両腕に五千の秋を抱けども歳時記なれば墓標の如し

理不尽を青松毬は眼いっぱい

部屋ごとの冷たい空気有の実の三つほんとはそれだけの秋

故除染新松子共伐られおり



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エリュアール震えだす秋の言葉たち

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エリュアール震えだす秋の言葉たち



エリュアール震えだす秋の言葉たち

二中の子プーランクなど唱ってるいつかラディゲを読むのだろうか

鼻母音の秋甘やかに苦しげに

幼くてアポリネールを知ったのか苦しむなかれセーヌを訪う日

秋更くや洗濯船の写真にも



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フライパンの手触ったら秋がいた

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フライパンの手触ったら秋がいた



フライパンの手触ったら秋がいた

肋骨と肋骨を行く巡礼のようなものいて私のメイズ

縄文の土器の欠片に寒露かな

海馬から網膜を行く巫のようなものいて二十三夜よ

相馬焼き欠片に千の月よ降れ



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真夜中に

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真夜中に



真夜中に

やっと出た月

ベランダの

露草踏んで

しまったじゃない



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禾のつんつん垂れてもう豊の秋

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禾のつんつん垂れてもう豊の秋



禾のつんつん垂れてもう豊の秋

今朝死んだ鼠と明日来る白い猫擦れ違う秋の空です

風のふうっふうっと笑って豊の秋

ホームには各駅停車この街に少し置いてく堪らない秋

出来秋や口紅を買う唐突に



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虫たちの名に馬がいる叢よ

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虫たちの名に馬がいる叢よ



虫たちの名に馬がいる叢よ

轡虫鳴いている道馬が逝き馬方が逝き女郎も逝き

げんじょやにほいとがねてた朝月夜

強いもの消え弱い虫残ってる馬は車になって街道

堂前の名残の店のすいっちょん



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山の子なれば

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山の子なれば



山の子なれば氷頭膾の句成らず

氷頭膾と聞き頭痛のようなもの

国境あれば越後の氷頭膾



山の子なれば筋子とはことろことろ 

身の内にすずこの灯り灯してた 

鮞のひとつひとつの太陽よ



山の子なれば不知火の句は知らず

不知火よ真夜この街の上に立て

竜灯の海も福島の海も在る



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気配りの見えないように虫が鳴く

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気配りの見えないように虫が鳴く



気配りの見えないように虫が鳴く

恋愛のついでにヒトを楽しませていますからお構いなく風

綺麗ではない虫貌の献身よ

ありがとうこんな所にいてくれてお墓の虫の声が好きです

鉦叩き墓を過ぐのも怖くない



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更待ちにそうだお供え花買おう

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更待ちにそうだお供え花買おう



更待ちにそうだお供え花買おう

白い花ばかり買う吾を悔恨の世代と名付け月も無い宵

知らんぷり装って待つ二十月

無月から更待ちまでを待ち続け望みならまだ少しある街

三つ目の菓子裏切りの月を恋う



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逢瀬川

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逢瀬川



元々逢瀬川は汚れていたので
あの美しい川を返せという詩が書けない

だが逢瀬川は正直な川であった
この街で一番汚濁が酷い亀田川が流入するところでは
色を変えて泡立っていて
その辺の川底に炭を沈め繭玉を沈め
EM活性液を流し
米のとぎ汁EM発酵液を流し
浄化活動をすると
それに応えて少しずづきれいに変わっていった





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逢瀬川の川沿いには桜並木があって
南側の大木には古すぎて洞がある

ある日河川工事が計画されて
桜の伐採が発表されると
市民は桜の木の傍で
お別れ会まで開いたのだ




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しかし同時に市役所には
抗議の電話が沢山入って
桜は今も伐られることなく
変わらず大きな洞を見せている

その洞の近くに何時ものように彼岸花が咲いた
私はそこに約束のように今日行って写真を撮った




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逢瀬川は清流ではないけれど
正直な川なのだった

でももう嘘つき
汚れているのにその汚れを見せない
汚れは川いっぱいに秘匿されている




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恥ずかしい過去のように
心にだけある傷のように
ペテン師のように
貧乏詩人の貯金通帳の横に
ずっと仕舞ってある古いへたっぴな字の
ラブレターのように



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秋冷を今日も百人逝くつもり

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秋冷を今日も百人逝くつもり



秋冷を今日も百人逝くつもり

この街も金木犀に包まれる金木犀は優しすぎるよ

秋冷や大安場古墳の剣冷ゆ

斗掻き星金木犀に灯を入れる係の星と暫く名乗れ

ひえびえと夜逃げの支度終わったか



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居待月紅茶を強く淹れている

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居待月紅茶を強く淹れている



居待月紅茶を強く淹れている

如宝寺の晋山式が六十五年振りにある十月二十日

居待月獣道にも待つものが

今日の月病欠にしてその代わり十月二十日きっと出てよね

仔に添われ十八夜月髑髏



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今ならば好き秋の七草どれも

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今ならば好き秋の七草どれも



今ならば好き秋の七草どれも

一房の葡萄を読んでくれました叔母は独身家庭科教師

交尾と交尾あわいに秋の七草

大叔父の同僚の名は秋子なり姓は波多野で遺体は腐乱

丈高く切ってこそ秋の七草



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掌に柿の実程の線量計

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掌に柿の実程の線量計



掌に柿の実程の線量計

窓際の陽の畳から三尺を離して計る悲しき玩具

丁度いい秋果の重み真似たらし

新しいノートに載せて変わらない線量計を歳時記に置く

十六夜線量計は我が玩具



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生姜好きか嫌いか聞かれてる

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生姜好きか嫌いか聞かれてる



生姜好きか嫌いか聞かれてる

オスプレイ飛ぶ空が好きとか嫌いとかいうその前にもう飛ばれてる

取り敢えず生姜は下ろせ椀は拭け

透き通る無頼の空であることよ野分も鳥も去れば許され

一片かこづゆの生姜二片か



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千手観音手から吹く秋の風

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千手観音手から吹く秋の風



千手観音手から吹く秋の風

飛べぬものたちの祈りの虚しくて台風の眼に白骨の牛

良夜ひとつ良夜に出来ぬ獣とて

こうやって怯えていればいいのだと雨風嵐よく見える音

良夜を待てば吾に暴風を賜う



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